福祉の街 社長ブログ

【社長ブログ】介護サービスとクラブメッド ~私たちが考えるおもてなし~

 ここにきて連日40度近くの猛暑。それに加え、今夏の特徴は局地的大雨。どうか、熱中症だけでなく冠水や浸水にも十分お気を付け下さい。

 一昨日10日はデイサービスセンターふくしのまち秩父の納涼祭。暑い中ご参加いただいた30名近くのお客様の笑顔を見て、私は大きなパワーをいただきました。ご協力いただいた地元秩父のプリメリア様のフラダンス、そして松月流舞踏劇団様の剣劇・舞踏の演技とおもてなしの心は素晴らしく、お客様との一体感はとても印象的でした。心からお礼申し上げます。  

(デイサービスセンターふくしのまち秩父納涼祭)

  また8日には、来年開設予定のグループホームの地鎮祭をふじみ野市で執り行いました。オーナーの雪平幸一郎様にお越しいただき、改めて地域に信頼されるグループホームづくりを目指していきたい、と決意した次第です。

 

(クラブメッドとその特徴)

ところで最近、職員の研修プログラムとして、「東京ディズニーランド」の研修を採りいれる介護事業者が目立ってきています。ディズニーランドを始め、ホテルやリゾート事業者の経営ノウハウは私たち介護サービスにとっても大変勉強にはなりますが、今回のグループホームづくりで私が参考にしたいと思っているのは、パリに本社を置くリゾート会社クラブメッド(地中海クラブ)の考え方や運営手法です。

 

クラブメッドは半世紀以上にわたり、世界25ケか国以上で約80ケ所のリゾートを展開、日本では北海道のサホロと、沖縄の石垣島の2か所でバカンス村(ホテル)を運営しています。私はかつて7年間にわたり、クラブメッドと一緒に仕事をする機会があり、その運営手法を目の当たりにみてきました。 

(クラブメッド川平:クラブメッドのホームページより)

クラブメッドの運営には大きな特徴が2つあります。一つは「オールインクルーシブ」(=医療介護で言う包括払い)です。クラブメッドの旅行代金には、航空運賃や宿泊費だけでなく、滞在中の食事やドリンク、アクティビティーがすべて含まれていて、現地ではお金のことを気にせず、思いのままのバカンスが楽しめます。また、多彩なプログラムから自分だけの自由な時間を選ぶことができます。

 

もう一つは、世界各国から集まったGO「ジェントル・オーガナイザー」と呼ばれるスタッフの存在です。彼らは普段、フロントスタッフや、経理人事スタッフ、調理師、ブティック店員、アクティビティーの講師・インストラクターとして業務を行っています。しかし、GOは宿泊客と同じように宿泊生活し、食事はお客と同じ席で共にします。また、夜のショータイムには彼ら自身が出演します。正直その内容は、一流プロのショーには敵わないと思いますが(失礼!)、時には宿泊客も参加するとあって、とても一体感があります。ちなみに、クラブメッドではお客様のことをGM「ジェントル・メンバー」、ホテル支配人のことを「村長」と呼びます

 

(見習いたいクラブメッドのおもてなし)

一見介護サービスと関係のないクラブメッドですが、私が最も共感するのは、GOとGMの関係に象徴される「おもてなし」の考え方です。地中海クラブは、「宿泊客と従業員は、生活をともにするバカンス村の同じ住人」という目線での「おもてなし」(=ホスピタリティー)です。それは超一流のホテルやレストランの、至れり尽くせりの最高級のサービスを提供する「おもてなし」とはいささか違うように思います。私は生活の場であるグループホームやデイサービスにおいての「おもてなし」は、クラブメッドの考え方に近いものだと思っています。そして具体的には

   アクティビティーの自己選択

  食事や環境整備(しつらえ)の在り方(=共に参加する)

   これらの象徴としての呼称(バカンス村、GO、GM、村長)、スタッフの服装

   オールインクルシブにおけるコスト管理手法

を見習っていきたいと思っています。

 

今回のふじみ野市でのグループホームのコンセプトは「認知症の人と地域をむすぶベースキャンプ」、「私たちは本人・家族・地域のメイト」。このメイトという言葉には、クラブメッドのGOとGMの関係に通ずるものを込めています。私は、お客様(家族)・スタッフそして地域の方々に、GO・GM・村長のような何か素敵な呼称があればいいなと思っています。良い名称があれば是非ご提案ください!

 

平尾 雅司