福祉の街 社長ブログ

「風を吹かせる」から「風をとらえる」へ

  今日から6月、今年はすでに梅雨入りが宣言されています。しかし、今日は心地よい「風」を頬に感じる爽やかな1日となりました。


 ところで、私はちょうど2年前の6月1日に入社しました。当時、会長安藤からはただ一言「新しい風を吹かせるように」と言われました。あるユニークな所長からは「一言で風と言っても、逆風や暴風とか色々ありますね。平尾さんはどんな風を吹かせるのですか」と言われ、思わず苦笑したことを思いだします。それから2年・・・。今日は「風」をテーマに書いてみました。

 

 (人生は帆船のようなもの)

五木寛之は、「生きるヒント」という本で、「ヨットは帆を張って、いつでも動けるよう風を待たなければならない。しかし風が吹かなければヨットは動かない」。そして「私たちは何らかの形で風という大きな力をじっと待ちながら自分なりの帆を張ることを忘れてはいけない」と言っています。

考えてみれば、仕事や人生はヨットすなわち帆船のようなものかも知れません。いくら頑張って帆を張っていても、風が吹いてこなければ、前に進むことはできません。しかし一方で、風が無いからと言って、帆を張ることを怠っていれば、突如風が吹いてきても、その風をとらえることはできません。

私たちは、自力で頑張ることに限界はあるけれど、一方で頑張る・備えるということも大切である、ということを「ヨットと風の関係」は教えてくれているように思うのです。

 

(逆風でも前に進むことはできる)

しかしながら、確かにある所長が言ったように、風には順風だけでなく、逆風もあります。実はヨットは、風上に向かって直進することはできませんが、逆風に抵抗せず、風向きと平行に帆を張ることによって生まれる揚力を使って進むことができます。ただこの揚力のままであれば、船は横に流されてしまいますが、船底にキールと呼ばれる板をとりつけることによって、横に流される力を抑え、船を前方45度に進めることがでます。その斜め前方への前進を繰り返していけば、ジクグザクしながらもヨットは目的の方向に進んでいけます。 

 

(監修:茨城大学教授 利安義雄先生)

 

私たちで言えば、制度改正により介護報酬単価が引き下げられる・・・そのようなことを「逆風」と呼びます。しかしこのような逆風が吹くからこそ、事業を効率化しようとか、新しいサービスに取り組もうとか、切磋琢磨するわけです。そしてその根っこには、「お客様に良いサービスを提供し、満足・感動していただく」「私たち自身の成長を得る」という、決してぶれてはいけない正しい方向と軸(キール)がなくてはなりません。①セイル(帆)は風の流れに逆らわず平行にして、逆風を揚力に変え(=ピンチをチャンスに変え)、②しかし、進むべき方向にしっかりとキールを向けて流されない(=目指す方向と軸はぶれない)  これもまた、私たちのあるべき姿勢を教えてくれているように思うのです。 

 

(入社3年目の決意)

3年目に入った私の役割は、「新しい風を吹かす」ことではなく、「風を的確にとらえ、船を目的・目標にむけて進める」ことにあります。

今社内外でいろいろな風が吹いています。本当は追い風なのに、向かうべき方向を誤り、自ら逆風にしていることもあるかも知れません。しかし、どのような風であれ、風があるからこそ、目的に向かって進むことができます。今日改めて、吹いている「風」に感謝をして、ジグザク(試行錯誤)を繰り返しながらも軸をぶらすことなく確実に前に進んでいく!そう決意した次第です。

 

平尾 雅司