福祉の街 社長ブログ

久しぶりの登山 ~山にまでⅠoTの時代~

  今月、娘と山へ行った。登った山は日光白根山、標高2578mで日本百名山の一つである。白根山は15年ぶりだろうか。

日光白根山


(登山用具も様変わり)

久しぶりの登山を控え、「遠足前日症候群」ではないが、なかなか寝付けなかった。まるで子供のようである。子供のようと言えば、今回の登山を前に、新しい登山用具を3つ買い揃えた。リュック、トレッキングポール(ストック)、そして時計である。リュックはいいとして、ポールを使うのは今回が始めてある。正直トレッキング程度でポールを使うのは大袈裟ではないかと思っていたが、使ってみるとやはり安全で快適である。

時計は高度や気圧そして方位もわかるもの。方位だけでなく、高度がわかると、地図から現在位置を特定しやすくなる。私の時計にはないが、インターネットやBluetoothブルートゥース)機能を使って、パソコンやスマートフォンに歩行記録を連動できるスマートタイプのものもある。登山用具も時代とともに様変わりである。

 

(IoTの時代)

話は変わるが、最近新聞やインターネットで「IoT」や「ビッグデータ」という言葉をよく聞く。「IoT」とは「Internet of Things(もののインターネット)の略であり、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。

IoTの仕組みを利用した機器は、今や家庭の中にも多く見られるようになってきた。例えば、設定した時刻に目覚まし時計が鳴ると、それにあわせてカーテンが開き、照明やテレビが作動、キッチンではコーヒーの入ったポットに電源が入る。便利な時代がやってくる。


  山について調べてみると、昨秋八ヶ岳で登山インフラ構築に向けたIoT実証実験」開始されている。位置情報を把握できる端末を身に付けると、登山の行動が記録され、離れた場所にいる家族や山の管理者などがウェブを通じて見ることができる。これにより、ルート脱落や停滞などの異変や遭難に早く気付き、対応することができる。この端末は、先ほどのスマートタイプの時計を使えば、普及は進むだろう。また登山者の情報、ルート分析、天候アラートなどさまざまな行動データに活用できるとしている。私個人としては、山へ行くのは、日常から解放されたいからであり、山に入ってまで、IoTで管理されるのは御免こうむりたい。しかし、私の思いなどとは関係なく、IoTはあらゆる分野で普及していくだろう。

 介護の分野でも、GPS機器の貸し出しにより、認知症不明者が減少したと言うが、さらにある施設では介護職員をセンサーで追跡し、蓄積したビッグデータを分析して行動パターンを把握し、業務効率化を図る実験が進められているという。まるでものつくりの工場のようである。

 

IoTが登山の遭難や、認知症高齢者の徘徊の対応などに適用されていくのはいいことだと思うが、IoTがダウンしても対応できる知識と技術、IoTがカバーしていない事象へ対応できる応用力がなければ、山や介護の現場では、人の命を落としかねない。IoTへの過度の依存は危険である。

山はテーマパークではないし、介護の現場は介護工場ではない。


平尾 雅司