福祉の街 社長ブログ

大切なこと ~「愛するひとのために」~

 

 4月、新しい年度が始まりました。当社も先週、職員に今年の方針を発表する「経営方針発表会」を行いました。私は今年度の発表において、谷川俊太郎さんの詩を引用しました。今回はその詩を紹介したいと思います。

 

「愛するひとのために」 谷川俊太郎 

 
保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、
カラーテレビの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みがこめられています。

愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし愛する者のために、お金が使われるなら。

 

私はこの詩の後半部分がとても好きです。

この詩は日本生命のCMに使われていましたが、私はこの詩の中の「お金」という言葉は、私たちの仕事である「介護・看護」に置き換えることができると思っています。そして、「介護・看護」の仕事はとても尊いと思っています。しかし・・。

 

どれほど尊い私たちの介護や看護の仕事も、ご家族の愛にとってかわることはできません。けれど私たちの「介護・看護」の仕事に愛情をこめることはできると思うのです。

 

そして今日も私たちの仲間が、介護や看護の仕事に愛情をもってむかっています。

しかし忘れてはならないことがあります。仕事をしたくてもできない、病気と闘って会社を休んでいる仲間もいます。さらには志や思い半ばに、この世を去った大切な仲間もいます。

残念ながら私たちは、この仲間の身体や生命にとってかわることはできません。

けれど私たちは、この仲間の志や思いを受け継いで、今の私たちの仕事に生命をふきこみ、生命を懸けることはできると思うのです。

 

私たちができることにはやはり限界があるけれど、それでも自分ができることを精一杯、心をこめて行っていく。そのことが大切なのだと思います。

 

今年度の経営方針発表会では、私のそのような気持ちと決意を職員に話しました。


平尾雅司