福祉の街 ふくしのまち深谷

「自発的脱水」 と 「水中毒」

 高温多湿。4年後の東京オリンピックの気候が心配になる日本の夏。

皆さんは「自発的脱水」と「水中毒」という言葉をご存知でしょうか。 

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 人は暑い時には汗をかいて体温を調節します。 その働きが正常に働くためには、体液の量が十分であることと、水分とイオンのバランス、つまり体液の濃度が常に一定であることが重要です。 汗をかくと水分と一緒にイオン、主としてナトリウムが失われます。 水だけを飲んでいると、体液中の水分とイオンのバランスが崩れ、体液がどんどん薄くなります。 すると身体は体液が薄くなることを防ごうとして喉の渇きが無くなり過剰な水は尿として排泄します。 その結果、体液の量は十分に回復できなくなります。この現象を「自発的脱水」といいます。

 また「水中毒」とは、摂取した水分量が過剰となり、排出する量よりも上回ってしまった状態をいいます。 血液が薄くなり、血液中のナトリウム濃度が正常値以下になる「低ナトリウム血症」となってしまうのです。 血液中のナトリウム量が減るということは、血中の塩分が少なくなるということなので、真水に近い状態となり、その結果、重症の場合は脳浮腫を引き起こし、昏睡や痙攣などを経て死んでしまうそうです。梅干.jpg 喉が乾いたからといって水を飲み続けるのは危険です。 塩分と合わせて摂取する事でナトリウム濃度を高める事が可能となるため、梅干しや塩飴を口にしたり、「食塩」をそのまま舐めてから水分補給をすると良いでしょう。 水分補給を行うだけでなく塩分を合わせて補給できれば、体液中のナトリウム濃度を戻すため、体内の水分排出作用も抑制されることになります。

 

 まだまだ残暑が予想されるこの季節。 高齢者はもちろんの事、介護者や介護従事者も熱中症に留意させ、日本の夏を安全にお過ごしください。

ふくしのまち深谷 所長

青木 豊